太陽フレアとは!
通信障害や地震など、地球に大きな影響を及ぼすのではないかと最近話題になっている、太陽フレアとは一体なんなのでしょうか。
太陽の表面で起きている爆発現象のことで、その形がフレア(火炎)のように見えるところから名付けられている。
太陽フレアの初めての観測は、1859年にイギリスの天文学者、リチャード・キャリントンによって行われた。
太陽表面の一部で起こる爆発現象の事で、小さいものだと1日に3回ほど起こっており、割とポピュラーな現象のようです。
発見されたのは今からおよそ150年ほど前で、古くから知られていたんですね。
太陽フレアは黒点の活動と大きな関係があり、黒点周期の極大期には大黒点や黒点群の近くで毎日のようにフレアがおきています。
一方、極小期にはあまりおきません。
黒点とは、太陽の中で温度が低い為、黒い斑点のように見える部分です。
強い磁場によって熱や光が妨げられことにより、温度が低い状態となり、すぐ消えるものや、何ヶ月も消えないままの黒点もあります。
太陽フレアのエネルギーは?
なぜ遠く離れた太陽での爆発現象で、地球への影響が心配されるのでしょうか。
フレアの大きさは通常1~10万km程度であり、威力は水素爆弾10万~1億個と同等である。
100万度のコロナプラズマは数千万度にまで加熱され、多量の非熱的粒子(10keV-1MeVの電子や10MeV-1GeVの陽子)が加速される。
同時に衝撃波やプラズマ噴出が発生し、時おりそれらは地球に接近して、突然の磁気嵐を起こす。
地球の直径が約1.2万kmなので、とにかく桁違いの爆発エネルギーということがわかりますね。
ですが日常起こっている太陽フレアでは地球にはほとんど影響がありません。
怖いのは数年に一度起こる大爆発が起こった時です。
それがつい先日、11年ぶりに起こったXクラスの太陽フレアです。
2017年9月6日18時ごろ、太陽表面の南西の活動領域(黒点群)2673で大規模フレアが発生した。太陽フレアの強度はピーク時のX線強度によって弱い方からA、B、C、M、Xに分類されるが、このフレアの強度はX2.2で、2015年5月5日以来2年4か月ぶりのXクラスのフレアだった。
さらに同夜21時ごろ、同領域でいっそう激しいX9.3の大規模フレアが発生した。最強であるXクラスのフレア強度が9以上に達したのは、2006年12月5日以来11年ぶりである。
太陽自体にも相当な影響がありそうな大爆発で、画像を見ればその規模がよくわかりますね。
停電や地球への影響は?
太陽から放出された電気を帯びた大量の粒子が8日午前9時ごろから地球に到着し始めたという。
人体への影響はないものの、過去には人工衛星の故障や大規模停電のほか、全地球測位システム(GPS)の誤差が大きくなるといったトラブルを起こした経緯がある。
幸い今回は直撃は免れたようで、予測された電波障害等も発生しなかったようですね。
爆発した方向も超重要で、もし地球に直撃すれば、地球滅亡まではいかないまでも、人類に多大な影響を及ぼすことが予測されているのもまた事実です。
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