宇宙に果てはあるの?ないの?
この広い宇宙に果てというものは存在するのでしょうか。
宇宙は137億年前に誕生しました。
それ以来、宇宙はどんどん大きくなっていますが、
今の宇宙の本当の大きさはまだ分かっていません。
当然ですが、私たちはまだ宇宙のほんの一部しか観測できていません。
ただし、私たちが観測できる宇宙の大きさは分かっています。
これは宇宙の年齢で決まっています。
なぜなら、どんな物も光の速さ(秒速30万km)を超えられないので、いまのところ137億年かかって光が進む距離(137億光年)までの宇宙しか観測できないからです。
宇宙の果ではなく、私たちが観測できる果ては137億光年ということなんですね。
ただそれでもとてつもない距離ですが^^;
様々な観測から、実際の宇宙は137億光年よりもかなり大きいことが分かっています。
実際の宇宙の大きさに比べると、137億光年というのは無視できるくらいの大きさかもしれません。
少し前までは137億光年が観測限界だったのに、科学の進歩は目覚ましいものがありますね。
しかもその137億光年は無視できるくらい大きいなんて、宇宙は無限と言っても良いぐらいのとてつもないスケールです。
壁や外側は?距離は?
この不気味な画像は、南米のアーティスト、パブロ・カルロス・ブッダシ氏が制作した宇宙の端までを描いた全宇宙地図というものだそうです。
プリンストン大学の宇宙地図データや、NASAの観測画像を利用した本格的なものとなっており、大変興味深いものとなっています。
まず、中央には太陽系が描かれていて。
その周りには天体が密集した正円に近い領域が見られる。
太陽からこの辺りまでの距離が約1.5光年ほどである。
太陽系の周りの銀河は、太陽系が所属する天の川銀河だ。
太陽系は、この銀河が持つ“腕”の一つである「オリオン腕」に所在しており、太陽系から銀河の中心までの距離は、約26,000光年で描かれている。
そしてさらにその外側には、無数の銀河がひしめく「グレートウォール」が立ちはだかる。
地球から2億光年以上離れたこのエリアには、膨大な数の銀河があり、この領域がどこまで続くのかはまだ明らかになっていない。
地図の円周部には何やら稲妻のような光の束が無数にある。
これは、宇宙の膨張の始まりとされている「ビッグバン」が起きた後に生じた「宇宙背景放射」というマイクロ波を表しているのだそうだ。
宇宙の始まりを意味するこの端の部分は、太陽系から約470億光年。
では、宇宙は半径約470億光年の大きさの円であるのかというと、そうではないらしい。
宇宙は約137億年前に誕生したとされているが、光の速さを超える速度で膨張を続けおり「観測可能な宇宙」は地球を中心とした半径約470億光年の範囲と推定されている。
この地図あくまでもその範囲の地図であり、端は、実際の宇宙の果てを意味するわけではないのだ。
画像では壁があるように描かれていますが、あくまで人間が「観測」した範囲でしかありません。
やはり電磁波(光)での観測には限界があるようで、今後は重力波のような別の観測方法によって解明されていくことが期待されます。
コメントを残す